NST便り-第54報-

札幌徳洲会病院より,NST加算の施設資格取得に必要なNST認定研修のために,2023年10月10-11日,11月21-22日の4日間,当院でNST資格研修された2名の方から感想を頂きました.

 研修お疲れ様でした.益々ご活躍ください.

 

 札幌徳洲会病院 管理栄養士 川崎かりんと申します

 この度,江別谷藤病院のNST研修に参加させていただきました.

 実習や講義で普段体験することのない上腕周囲長,皮下脂肪厚の計測やDXA(骨密度体組成計測器)の見学をすることが出来ました.また,回診では多職種の方々と情報を共有し,今後の方向性を決めていく姿をみて改めてチーム医療の大切さを学びました.

 今回の研修を通して私は「患者さんに触れること」が重要であると感じました.患者さんの身体に触れて筋肉量や握力を把握することも栄養管理を行う上で重要な項目となることを学びました.普段は病棟にいるよりも自部署にいることが多いので,今後は病棟に行く時間を増やしていきたいと思いました.そして,カルテの情報だけではなく実際に患者さんと接する中で得た情報も栄養管理に反映させていきたいと思います.

 最後に,ご指導いただいた黒川先生,管理栄養士の津川先生,薬剤師の中陣先生,NSTメンバーの皆様,職員の皆様大変お世話になりました.今回学んだことを業務に活かしていきたいと思います.

 4日間ありがとうございました.

 札幌徳洲会病院 管理栄養士の田川璃子と申します.

 この度は,貴院にて2023年10月10日,11日,11月21日,22日の4日間NST研修をさせて頂きました.お忙しい中講義や見学に時間を割いて頂き,ありがとうございました.

 4日間の研修の中で印象的だったのは,患者さんに実際に触れて,肌の乾燥や筋肉量,浮腫の具合などを確かめるフィジカルアセスメントです.現在の業務では,栄養指導のためにベッドサイド訪問はしていますが,話をすることが中心になっていたことに気が付きました.今回の経験を生かし,今後の仕事で実践していきたいです.

 またDXAについて教えて頂いたことで体組成について学びが深まりました.実際の筋肉量の低下を数字で確かめて評価することができる環境は,より適切なアセスメントを行うことができ,介入の成果を確かめられるので,素晴らしいと思いました.自院にはDXAが設置されていないため,講義で教えて頂いた簡易計算式を現場で活用させて頂きたいと思いました.

 黒川先生にして頂いた講義では,低ナトリウム血症について学びました.高齢者では,ナトリウムの再吸収が低下しているため,低ナトリウム血症になりやすいことを知りました.今までは,高血圧や,心疾患のある方には「減塩のお話」をしてきましたが,本当に減塩が必要な状態なのかどうか考えるきっかけとなりました.

 適切なアセスメントを行うためにも採血データの考察や,疾患についての学びを深めなければと感じました.言葉を暗記するのではなく,語源を考えることが大切と講義で教わりました.今後もそれを念頭に置きながら現場で使える知識を身に付けていきたいと思いました.

 講義をして下さった黒川先生,津川先生,中陳先生をはじめ,NSTの皆様,谷藤病院の皆様へ心よりお礼申し上げます.貴重な実習をさせて頂き,本当にありがとうございました.