NST便り-第58報-

鉄フライパン

看護師の鈴木です.

約2年前に休日の日課でもあるランニングによる「貧血」をテーマに投稿しました.

その後何か普段の生活で改善できることはないものかと考え・・・・・・思いついたのが「鉄フライパン」を使う!でした.(本当は「少し良い調理器具が欲しかった」が一番の購入目的でしたが・・・・・・)

栄養素の鉄にはヘム鉄,非ヘム鉄があります.

ヘム鉄-吸収率や利用率が高い

                       レバー,マグロ,カツオなど動物性の食物に多く含まれる

非ヘム鉄-吸収率や利用率が低い

                       ほうれん草,小松菜,ひじきなど植物性の食べ物に多く含まれる

鉄フライパン,鉄鍋での調理で補給できる鉄は「ヘム鉄」です.鉄分の溶けだす量は料理に添加される調味料に影響され,酢・ケチャップ・食塩の順に多くなり,特に酸性にかたよっている酢では溶出量が顕著に増加するそうです.

また,調理時間にも影響され,調理時間が長いほど溶け出す鉄分の量が増加するという研究結果もありました.

鉄鍋からの鉄溶出量

ビーフシチュー       4.19㎎

酢豚                           1.4㎎

野菜炒め                   0.61㎎

鉄フライパンは手入れが面倒くさい,焦げ付きなど,フッ素加工のフライパンと比べ敬遠されがちですが,今はIH対応で錆びにくいものが多く出ています.

なによりフッ素加工が剥がれ買い替える必要がなく,使えば使うほど焦げ付きにくくなり,私も2年ほど鉄フライパンを複数使用していますが,一生モノで育っていく感じがいいですね.