NST便り-第44報-

し ん た ま

 

桜も終わり,どんどんと過ごしやすい季節になってきましたね.

私はこの間,スーパーで”新玉ねぎ”を見つけて春を感じました.

ところで皆さん,新玉ねぎはなぜ”新”と付くのかご存知でしょうか.

新玉ねぎは,温暖な地域で3~4月頃に出荷される早取りの玉ねぎの総称で,「黄玉ねぎ」や「白玉ねぎ」を,収穫後すぐに出荷させたものを言います.

通常,玉ねぎは,一か月ほど乾燥させて出荷されますが,新玉ねぎは,乾燥させずにすぐ出荷されることから,みずみずしくて肉質が柔らかく,普通の玉ねぎよりも辛味が少なく感じられます.それらを区別するために付けられたのだそうです.

また,玉ねぎには辛味の元になる硫化アリルも豊富に含まれています.硫化アリルには,消化液の分泌を促進して新陳代謝を盛んにし,血液をサラサラにする働きがあると言われています.

硫化アリルは水溶性で熱に弱いので,新玉ねぎを生で食べることで,硫化アリルを効率良く摂ることができるそうです.

皆さんも是非旬な野菜で,美味しく健康にお過ごしください.

言語聴覚士 小松結愛

 

 

引用文献:農林水産省HP