NST便り-第75報-
掲載日:2025.08.04
米
臨床検査技師の山本です.
昨年から続く米不足,米価格の高騰,気候変動や自然災害による収穫量の減少と米の問題が今なお騒がれています.日本人にとって米は食生活の基本であり,ただの主食を越えた存在で,文化や信仰とも深く結びついています.五穀豊穣を願うお祭り,お金の代わりに年貢として米を納めていたこと等,昔から大切な食糧として扱われてきました.
日本人は特に白米が好きで,他の国と比べて米の品種が豊富でブランドが数えきれないほど多くあります.日本独自の食文化として餃子とご飯の組み合わせ,ラーメンライス等があり,お米と一緒に炭水化物を食べることにそれほど抵抗感はないですが,外国人には炭水化物で炭水化物を食べることが理解できないそうです.
日本人は昔から米を食べており江戸時代では米を一日五合ほど食べていました.昔から米をたくさん食べてきたことからどんな食べ物にも自然に合わせてしまうほど食事に米を取り入れることが体にしみついているのではないでしょうか.
また,アジア地域では米が主食の国が多く,香港映画の<男たちの挽歌Ⅱ>では,食べ物を粗末に扱う西洋人に対して「あんた達は米のありがたみを知らないだろうが,自分たちには米は親同然なんだ,米を粗末に扱うな,米に謝れ.」というセリフがあり,アジア人にとっての米の重要性がうかがえます.
米は蛋白質やビタミンBなどの栄養素を豊富に含むだけでなく,糖質含有比率が低いため皮下脂肪が沈着しにくく,また,血糖値の急激な上昇を抑えるレジスタントスターチを多く含み,糖尿病等になりにくい性質をもっています.
これらのことからも米は非常に優れたエネルギー源といえます.
これからも欠かせない食料として米が大切に扱われることを期待しています.


