NST便り-第84報-
掲載日:2026.05.13
宗教と食餌
管理栄養士の津川です。
最近イスラム教の患者様の食事対応があり,少し調べてみたので今回はイスラム教の食事について書きたいと思います.
まず初めに食材は
・食べてよいもの: (ハラールフード「許可されたもの」)
・食べてはいけないもの: (ハラームフード「禁じられたもの」)
に分けられます.
ハラールフード
・穀物類
・野菜・果物
・卵・乳製品
・ハラール処理された牛肉・鶏肉・羊肉
・魚介類
*生の魚,鱗のついた魚は好まれないようです.
ハラームフード
・豚肉(エキス等全て不可)
・アルコール(調味料,香りづけ用も不可)
・イスラム法上適切に処理(ハラール処理)されていない肉
*牛肉や鶏肉,羊肉など,豚肉以外の肉であっても,イスラム
法の規定に則した屠殺方法・調理器具・調理場で処理されてい
ない肉はハラームフードに入るそうです.
入院された患者様は,こちらでは出来る限りハラールフードを使用した食餌を提供しましたが,食文化や嗜好の違いもあり,差し入れのみを召し上がっていました.幸い短期間の入院でしたが,「長期間入院になったらどのように栄養管理を進めたらよいのだろう???」と悩みました.
2026年3月1日時点で江別市在住の外国人は1200人程とのことです(江別保健所 町名別男女別人口調査より).
またその数は年々増加しており,10年前と比べると2倍以上になっており,今後も増加が見込まれそうですね.
食餌は,治療の一つであるため,国籍や宗教上の都合があったとしても,一人一人の患者様が安心して食べられる食餌を提供することが今後の課題だと感じました.


