NST便り-第66報-
掲載日:2024.11.13
NST加算のためには,日本病態栄養学会などから指定を受けた施設で「NST資格研修」を受け,認定を受ける必要があります. このNST資格研修のために,2024年10月から11月にかけて,札幌心臓血管クリニックから,当院で研修を修了された方から,感想をいだだきました.
NST研修で学んだこと
①栄養管理に関して,普段多職種で話し合うことが少なかった.事前に細かく患者情報を収集し,多職種の立場から多角的に患者を捉えることで,たくさんの情報が得られ,介入の選択肢も増えると感じた.
②実際に患者さんに触れて,コミュニケーションをとることで,身体的な情報はもちろん,心理的な情報や社会的な情報が得られるため,普段の情報収集がまだまだ不足していると感じた.
③循環器領域で働いているため,どうしても急性の病状に目が行きがちで,服用薬剤も多量になることが多いが,少しでも減らす視点を持つことも大事だと思った.
④誤嚥の兆候があるとすぐに絶食とすることが多いが,絶食とする前に,「どうしたら嚥下できるか」「嚥下の妨げになっている要素がないか」を考える必要があると感じた.
⑤何気なく使用している点滴や栄養剤の栄養素を,原理を分かったうえで使用することの重要性を学んだが,まだまだ知識が定着していないため,引き続き自己学習を進める必要性を感じた.
2024年11月12日
ハートセンター 札幌心臓血管クリニック
看護師 近藤安由美