NST便り-第62報-
掲載日:2024.07.23
鹿 肉
お久しぶりです.管理栄養士の津川です.
ふと最近,鹿の存在を身近に感じる事が多かったので今回は栄養士目線で鹿肉について少しだけ調べてみました.
鹿肉料理=ジビエ料理となりますが,
「ジビエ」という言葉はフランス語で「食材となる野生鳥獣肉のこと」を指し,フランスでは古くから貴族の間で高級食材として親しまれていたようです.
好みは分かれる味ですが,日本でも農林水産省がジビエの利用を推進する等新しい食文化として根付いていくことと思います.
そこで気になる栄養素を牛もも肉,豚もも肉,鶏むね肉(皮なし)と比較してみました.
(100gあたり)
エネルギー(Kcal) | たんぱく質(g) | 脂質 (g) | 鉄 (mg) | 亜鉛 (mg) | |
牛 もも | 176 | 21.3 | 10.7 | 2.8 | 4.5 |
鶏 むね | 105 | 23.3 | 1.9 | 0.3 | 0.7 |
豚 もも | 170 | 20.5 | 10.2 | 0.7 | 2.0 |
鹿 肉 | 119 | 23.9 | 4.0 | 3.9 | 2.9 |
鹿肉はヘルシー代表の鶏むね肉と栄養素が大差ない上に,鉄や亜鉛もしっかり摂取できる優秀なお肉と言えるでしょう.この他にもアミノ酸の代謝に欠かせないビタミンB群も多く含まれているため,リハビリテーションやトレーニング中の方にもおすすめできそうです.
お買い物や外食時の新しい選択肢として鹿肉を取り入れてみてはいかがでしょうか.
※生肉の喫食はE型肝炎ウィルスに感染する恐れがあるため,しっかり加熱してから食べましょう.