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NST便り-第52報-

掲載日:2023.11.01

ナトリウム

だんだんと寒くなり,温かい食べ物が恋しい季節になってまいりました.

 温かい食べ物といえば私はラーメンが好きですが,また年齢も40歳になり検診の血圧値も上がってきたこともあり,食塩摂取量が気になるようになりました.このため,買い物時に,食品に記載されている食塩相当量を気にするようになってまいりました.

 買い物時にチェックした限りでは,カップラーメンは食塩相当量6 gぐらいのものが多く,内訳としては麺・かやくが2 gでスープが4 gぐらいになります.

試しにスープを飲まないで麺だけを食べてみましたが,それでもスープは4分の1くらい減っていましたので1 gぐらいで,合計3 gは摂取することになると思われます.

 その他の食べ物としてはおにぎり1.5 g,総菜パン2 g,菓子パン1 gぐらいのものが多かったです.

 厚生労働省の日本人摂取基準での目標量は男性7.5 g未満,女性6.5 g未満となっています.

 食塩摂取過多に対して,経口摂取量低下や脱水を示唆する低ナトリウム血症も重要です。

ちなみに当院のNSTではナトリウム値135 mEq/Lを基準にスクリーニングを行っており,この低ナトリウム血症の患者が実は多くみられます.その場合は練り物や佃煮などによるナトリウム負荷の提案や患者の嗜好を確認し、食事摂取量が増えるための提案などを行い対応しております.

 

薬剤科 中陳貴史

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