NST便り-第31報-
掲載日:2022.02.07
日本病態栄養学会 年次学術集会
2022年1月28日から1月30日まで,第24回・第25回日本病態栄養学会 年次学術集会が2年ぶりに,新古賀病院 川﨑英二先生,盛岡市立病院長 加藤章信先生を会長に,京都国際会館およびweb上で開催されました.例年は会場に6000人ほどが参会いたしますが,今回は「参加者数:4,649名,セッション視聴数:22,352件」と発表されました.
当院からは
①一般演題:3つの口演
- COVID-19 入院患者における低栄養への認識とリハビリテーションの重要性
小松結愛 言語聴覚療法士
- 脊髄小脳変性症と診断されていた,摂食異常,sarcopeniaを呈したアルコール依存症による周期性四肢麻痺の一例
鈴木健介 看護師
- サルコペニア(加齢による病的な筋肉減少症)を判定するための筋肉量の簡易推定法
板倉由紀 管理栄養士
②シンポジウム11:高齢者における病態別栄養管理の実践と課題
- Nutritional Management in the Elderly; Overlooked Neurological Deficits in the Average Joe
指定演者:黒川泰任
③シンポジウム18:骨粗鬆症の栄養:現状と展望
- A Lookback on Calcium Physiology applicable for Clinical Settings
座長および指定演者:黒川泰任
④ICU・救急の栄養管理②
座長:黒川泰任
特別招待口演は
2018年のノーベル医学生理学賞に輝いた本庶 佑(ほんじょうたすく)京都大学 がん免疫総合研究センター センター長 特別教授の
「癌免疫療法の新展開」でした.
話題としては
- ICUの栄養特別加算 や
- 心不全の塩分管理において,「従来の減塩食一辺倒は栄養投与という点からは必ずしも適当ではない」,などが目に付きました.
黒川泰任