NST便り-第13報-

夏バテ

8月に入り暑い日々が続いておりますが,皆さん「夏バテ」していませんか?

夏バテとは,夏負けや暑気あたりとも言われています.はっきりとした医学的な定義はありませんが,室内外の温度差による自律神経の乱れや水分不足,暑さによる睡眠の質の低下から疲労感や,倦怠感を感じる方が多いと思います.

私が一番夏バテを感じる時は「食欲がない」時です!?!?

普段,食べることが大好きな人でも,夏になると食欲不振になる人もいるのではないでしょうか.暑さ自体が食欲を低下させる事もありますが,冷たい食べ物の飲食により胃腸が冷え消化機能が低下することで,食欲不振を招きます.この状態が続くと栄養の吸収が妨げられ栄養不足になるのです.

では夏バテで食欲がない時はどうすればいいのでしょう?それは,少量でも栄養価のある食物を摂ることです.栄養価の高い食品とは一般的に,たんぱく質やビタミン,ミネラルが多い食材を使ったものと言われています.たんぱく質は肉や魚,大豆がありますが,中でも豚肉は糖質をエネルギーに変える際に必要なビタミンB1も多く含んでいます.さらに,このビタミンB1の吸収を高めるにはニンニクやネギがあり一緒に食べるといいでしょう.また,夏野菜のトマト,ナス,ピーマンはビタミンやミネラルを多く含んでいます.これらの食材に,食欲増進効果が期待できる「香辛料」や「香味野菜」を加えることもおすすめです.

今回は,食事についてお話をしましたが夏バテには適度な運動や休養,そして水分補給がとても大切です.

北海道も近年は夏だけではなく,残暑も厳しい年が多くなってきました.

今年の夏は暑さだけではなく,コロナ肺炎もまだまだ心配な日々が続きますが,少しでもおいしい食事でこの夏を乗り切りましょう!

看護師 成田 由紀